9th.walker『ハスクバーナで身を固め』

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失礼します。
2っちぇJAPANの
しゃあtheSkywalkerです。

 

国内最強と呼ばれたクラン
ラットの2代目リーダーが
チートの疑いで捕まり

対抗クランの最有力と
言われていた
デスレグのリーダーも
病気のため他界されました。

 
人気動画配信者でもあった
デスレグのリーダー「Br. MAY」

メイの死を知らないファン達は
彼の動画が更新されなくなり
ある男の動画に注目し始めました。

その男の名前は
「スカイウォーカー」と言い
視聴者数も他の配信者と
肩を並べるほどに増えてきました。

 
この先、クラクラ界隈は
どのように変わっていくのか?

 
今回の話は
クラクラとは縁の無さそうな
山あいの集落が舞台。

しかし、こんな町でも
クラクラを楽しむプレイヤー達の
ドラマが生まれています。

 

よねだ
おぱよーん
しゃあ
おお!よねちゃん!
よろしくお願いします♪
よねだ
今回はスカイウォーカーの
話ですか?
しゃあ
いや、まだです。
よねだ
そうなんだ。
で、スカイウォーカーって誰?
しゃあさん?
しゃあ
それも言えません。
しゃあ
まあ、一緒に
覗いてみましょう

 


 

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いつも朝の6時半には起きて
仕事の準備をする。

7時にはジュン君が
迎えに来てくれるからだ。

家の前でクラクラをしながら
ジュン君を待つ。

来た来た。

「トシ君おはよう♪」

僕はジュン君のクルマに道具を乗せ
助手席に座った。

 
「今日も寒いね。はい弁当」

「ジュン君いつもありがとう」

 
ここから山の現場まで
30分ほど。

途中の自販機で留めてもらい
ジュン君の分と2本
缶コーヒーを買う。

林業の仕事が
今日も始まる。

 

 

都会で育った僕は
1年前この町に来て
すべてが新鮮だった。

古着ショップで働いていた僕は
夜な夜な友人達とガンジャにまみれ

どうしようもない生活を
送っていた。

いわゆる「遊び人」って奴で
それはそれで楽しかったけど
心の中では
環境を変えたいと常に考えていた。

そんな時に偶然目にした
「緑の雇用計画」という

NPO法人が林業の働き手を
募集する案内だった。

田舎でのスローライフも良いかな?
なんて軽い気持ちで応募して
この町を紹介されて今に至る。
こんな感じかな。

 

ジュン君は僕より年下だけど
仕事としては先輩。

この町で生まれ育って
この町の事は何でも知っている。

でも僕のことを兄貴のように
慕ってくれて
すぐに仲良くなった。

クルマを持ってない僕の
送り迎えをしてくれてるし

ジュン君の親なんて
僕の弁当の用意、
僕の作業着の洗濯とかしてくれて
息子の様に接してくれている。

僕がこの町に馴染めたのは
ジュン君のおかげ。

本当に感謝している。

 
「あれ?トシ君!
ヘルメット新しく買ったの?」

 
ジュン君は僕の道具をみて
新しくなったヘルメットに
気付いたようだ。

 
「へへ。ハスクバーナのメット
買っちゃった」

 
僕もジュン君もハスクバーナという
海外のメーカーが好き。

チェーンソーは勿論
アイシールドやノイズガードなど
ハスクバーナで揃えている。

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こういう買い物は
全てamazonで済ませるので

田舎に住んでいようが
不便では無い。

とは言っても
この町自体そこまで不便を感じない。

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街の中心には
スーパーや量販店があるし

大手銀行の支店も
結構ある。

居酒屋の数も多いし
夜でも意外と賑やかだ。

僕はこの町が好きだ。
仕事がもっと出来るようになったら
嫁さんでも見つけて永住もありかも。

 

 

image

現場に着いたら仕事の準備。
それが終わったら
缶コーヒーを飲んでアイツを待つ。

幹 虎造

みんなから「トラさん」って
呼ばれている。

こいつを含めた3人が僕達の班。
50代のベテランだけど
僕もジュン君も全く尊敬していない。

何だろ。

仕事に厳しい頑固親父ってなら
職人っぽくて分かるんだけど

ただただ自分勝手な性格で
仕事もそんなに出来るほうじゃない。

むしろジュン君の方が
出来るんじゃないかな。

「幹」なんて名前で
いかにも林業っぽいけど
僕から見ても、やり方が古い。

地主さんからのクレームも
しょっちゅう。

昔みたいに、
ただ木を切ればいいって時代じゃない。

森林組合の職員さん達も
トラさんには困っていると聞く。

 

 

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僕達は森林組合から仕事を貰っている。
チェーンソーで木を切る仕事。

かと言って
森林組合の職員とは違う。

1人1人が独立していて
個人事業主なのだ。

道具やクルマは自分持ち。
確定申告も自分でやる。

ただ1人では仕事出来ないので
班を作ってもらって請け負うという形。

だから余計にトラさんの自分勝手さは
僕達に影響があり、凄く迷惑なのだ。

ジュン君が
班を立ち上げないかなぁ。

最近では、こんな事を
よく考えている。

 

 

「ここの山は電波が入るから
クラクラ出来ていいね」

 
僕もジュン君も
休憩中はクラクラを楽しむ。

現場によっては
電波が入らないから
今回の山はホントに助かる。

僕達は「Great King Rat」という
有名なクランに入っている。

「偉大なるラット王」って意味で
皆んなからはラットと呼ばれている。

 
「ねえトシ君、リーダー捕まっちゃったね。
これからラットはどうなるんだろう?」

「ジュン君、知ってる?
ラットの中にスパセルの調査員が
居たみたいだよ」

「うん、なんか聞いたよ。怖いね」

 
僕の姉ちゃんもスパセルで働いているけど
確かマッチング部だったから
潜入調査はして無いって言ってたな。

 
「最近デスレグのメイさん
動画の更新してないね」

 
ラットにとって、
デスレグは最大のライバル。

でもジュン君はメイさんの動画を
気に入ってチェックしている。

 
「僕の高校の同級生がね
以前スカイウォーカーって人の
動画を勧めてきたよ」

「へえ〜、トシ君の同級生に
クラクラやってる人がいるんだね」

 
そう言ってジュン君は
笑った。

アイツ元気にしてるかな?
クラクラネーム何だったっけ。
確か…何とか丸…

丸丸丸(がんがんまる)だったかな…

 

 

仕事も終わり町に帰る。

この仕事は残業が無い。
暗くなったら危ないので
5時には現場を片付ける。

 
クルマの中、ジュン君が

「トラさんが休憩中に
スマホを横持ちしてたよ。
クラクラやってるかもね!」

なんて言っていた。

ははは。
ホントにやってたら
笑えるな。

 
「そうだ。ジュン君
今日は家じゃなくて組合の
事務所でいいよ」

 
組合に保険の書類を出すの
忘れてて催促があったから

今から出しに行こうっと。

 

 

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待合室でクラクラをやってたら
職員の1人に見られちゃった。

どうやら、その人もクラクラを
やってるらしく
話が盛り上がってしまった。

その人曰く
「幹さんもクラクラやってるよ」
との事。

マジで!あのトラさんが?

何かの時に偶然見ちゃったらしい。
しかもクラクラネームが
「Micky♡」だってww

笑った笑った。

50代のおっさんがハートマークってww

「さかりのついた子猫たち」
ってクランに入ってるらしい。

ギャハハ!

トラのくせに子猫かよww

 
いやー
いい事聞いたな!

明日ジュン君に報告だww

 

 

今日ほど朝が待ち遠しいと
思ったことは生まれて初めてだ。

早くジュン君来ないかな!

来た来た!

僕は道具をクルマに乗せて
助手席に座った。
さあ昨日聞いたトラさんの事を
話そうと思った時、

 
「ねえトシ君聞いて」

 
ジュン君が話し掛けてきた。
トラさんの話しは後でいいか。

 
「実はね、
最近Twitterで女性プレイヤーと
凄く仲良くなったんだ」

 
ジュン君は嬉しそうに
僕を見て言った。

僕はその女性プレイヤーの
プロフィールを見せてもらった。

Micky♡と言います。
「さかりのついた子猫たち」ってクランで
お世話になっています♪
年中発情期♡フォローミー!

 
こ、これって…
完全にトラさんじゃん!

「あ、あのさジュン君…
この人ってね…」

僕が真実を伝えようとすると
ジュン君は間髪入れずに

 
「僕、この人の事が
好きになっちゃったんだ!
トシ君、応援してよ!」

 
と言ってきた。

ヤバいよ。ジュン君…
これトラさんだよ。

なんて言える雰囲気じゃ
無さそうだった。

 

 

image

仕事の休憩中に
ジュン君はTwitterを開いていた。

「トシ君、今からあの子にDMを
送ろうと思うんだ」

ジュン君はそう言って
メッセージを送った。

 
ピロン♪

 
トラさんのスマホから
通知音が聞こえてきた。

 
スマホを横持ちしていたトラさんが
縦持ちに変えたのが目に入った。

僕は気になり
ジュン君のスマホを除きこんだ。

 

J太郎
「Micky♡さん、こんにちは。
今日も、うずいちゃってますか?」

Micky♡
「こんにちは♪私は年中発情期よん♡」

うわー。
何だよ、このやり取りは…

ジュン君は全く気付いていない。
恐らくトラさんも気付いていない。

J太郎
「Micky♡さんって仕事何してるんです?
もしかしたらエッチなお仕事ですか?」

Micky♡
「仕事?それはナ・イ・ショ♡
毎日固い棒に触れる仕事なの♪」

おいおい、
そりゃあ毎日スギやヒノキを
触ってるけど…

 
「トシ君!見て見て!
固い棒に触れる仕事だって!
もしかして風俗嬢とかかな?
うわぁ、たまんないよ〜!」

 
ヤバい…
ジュン君めっさ興奮しちゃってる…

 

J太郎
「僕は林業の仕事をしてるんです!
田舎モンっぽいですよね?」

Micky♡
「そんなこと無いです♪
逞しくてステキ♡あぁん抱いて〜」

何だよコレ…

この会話
僅か数メートルの距離で
行われているんだよね…

しかし、トラさんの
ネカマっぷりはヒドいぞ。

J太郎
「そんなこと言われたら
僕、今すぐにでも逢いに行きたいです!
でも…田舎暮らしなので無理ですね…」

いや、ジュン君…
毎日顔を合わせてる人だよ。

Micky♡
「田舎で林業してるなんて
もっと誇っても良いと思います♪
林業をはじめ第一次産業に従事する
若者は年々減少傾向にあります!
そんな中、地元に根付いた仕事を
選ぶなんて凄いです。
あぁん、抱いて〜♡」

おや?
トラさん…

J太郎
「あ、ありがとうございます…」

Micky♡
「技術の継承という意味においても
次の世代、またその次の世代へと
引き継いでいく必要があります。
若者の人材確保、育成など
我々には多くの課題が山積みです。
是非頑張ってください。
あぁん、抱いて〜♡」

J太郎
「く、詳しいですね…」

やいやい、
トラさんってば
「林業」ってワードに反応して
熱くなっちゃってるじゃん。

ジュン君も引いてるし。

でも
トラさんが仕事に対して
こんなにも考えているなんて
思いもよらなかった。

ちょっとだけ見直しちゃった。

まあネカマの趣味は
軽蔑に値するけどね。

 
僕はトラさんの近くに行き
大きな声で宣言した。

 
「この仕事を始めて1年、
まだまだ分からない事だらけですが
林業の仕事が大好きです。
これからも色々教えてください!」

 
トラさんは驚いた表情をした後
少し笑ってこう言った。

 
「少しずつでも覚えてけばえぇ」

 
初めて見せる
優しい顔だった。

 
何だよトラさん。
そこは「あぁん、抱いて〜♡」でしょ。

 

 

 

しゃあ
いかがでしたか?
よねだ
「さかりのついた子猫たち」には
ネカマしか居らんのかい
しゃあ
まあ、今のとこ
そんな感じですね…
よねだ
ワタシもネカマを
演じてみようかな?
しゃあ
絶対下手だと思いますよ!
よねだ
あぁん、
抱いて抱いて〜♡
しゃあ
えっと…
おっさんの極みだと思います…
しゃあ
来週はネカマじゃなくて
女子校生の恋の続編です!
しゃあ
以上、失礼しました

 

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しゃあtheSkywalker

クラン
2っちぇJAPANのリーダー
 
2013年10月にクランに入り
2014年4月にリーダー昇格。

「自称ゆるくても勝てるクラン」
ってブログ書いてます。

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