香川県にある喫茶店『文月』VSあっちゃん

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おはようございます!

あっちゃん( @AcidmanTener)です!

 

クラクラのチームまほらまの活動停止を発表したころ、ちょっとおセンチになっていた僕。そんな心情をさっしてか彼女が「香川県の有名な喫茶店にいこう」と声をかけてくれました。ありがてぇ

いろいろ調べたところ、香川県の高松市にある『珈琲美人文月(ふみつき)』という喫茶店が評判だそうな

これは行くっきゃねぇと休日に車をころがしドライビング。ブブンプップーと参上つかまつったワケです

 

さて、文月につくと、午前11時のランチ前だというのにすでに駐車場がパンッパン。あいたスペースにズズイと駐車し、いざ木造のモダンなとびらを開けんとす

「いらっしゃいませ」とやわらかい声が僕らをつつむ。チャキチャキはたらく美しいマダムがおでむかえ。テーブルまで案内してくれました

内装はモダンにモダンを重ねたような造り。私たちはモダンのその先へ。モダンさあふれるソファに心ゆったりと身をゆだねる

使いふるされたわびさびなメニュー表をひらくと、読みやすい大きな文字と、目にたのしい写真たちがずらり。このメニュー表を作った当時、写真をのせるのはかなりの手間だったのではないだろうか。きっとお客様のために努力されたのだろう。すばらしいなぁ

そんな気づかいをお通しに一番人気とされているタマゴサンドセットと炭焼珈琲なるものをご注文

 

 

でかい。あまりにもでかい。画像では伝わりづらいが、タマゴサンドひとつひとつが手のひら大のおおきさである。そしてなによりもそのサンドの陰にかくれているビッグボス、キャベツ。山盛りのキャベツ

ごきげんな朝にはうってつけかも知れないが僕はいま傷心しているガラスの少年。正直、食べきれる自信がない。なぜすみからすみまでモダンが散りばめられているのにココだけマッチョなんですか。僕が入りこんだ世界は孤独のグルメじゃなくてバキだったんですか。思わぬ裏ぎりに破片がむねへと突きささる

 

サンドをひとつ手にとる。ずしり。いや、どしりと重い。こいつぁちょいと骨が折れるぜ。だが、愛するひとがせっかく僕にと連れてきてくれたのだ。えぇーーい、ままよ!!

サクッ

くいつき、口にほうばった瞬間、サンドの重力が消えた…?

持つ手はずしりと重いのに、パンのサクサク感がふわりと重みを消していく。そのふわりに乗りタマゴの香りが鼻をつきぬけていく

なん…だと…?

 

う…うまい

 

ホッとひといきつき。山盛りのキャベツに手をかける。ちいさめのガラスコップにそそがれたドレッシングをこれでもかとかけ、口にほうばる

 

 

うまい!

 

 

シャキシャキとした歯ごたえ、フレッシュなキャベツにどろりと濃厚なドレッシングが見事にマッチしている。タマゴサンドとの相性もバツグンだ

僕はなんておろかだったのだろう。まだ食べてもいないのに見た目で距離をおいてしまっていた

マダムのほうをちらと見る

僕の心のなかの中島誠之助が「いい仕事してますねぇ」と文月を鑑定。国宝級のおたから発見に心のスタジオも騒然なのである

マダムと、文月と、そして僕を連れてきてくれた彼女に乾杯

炭焼珈琲のはいったカップかかげ、その白くなめらかな肌にやさしく口づけをする

と、その瞬間

 

 

 

 

いってぇーーーー!!!!!

 

 

 

舌になにか鈍器でなぐられたような針をさされたような、そんな痛みが走る。言うなればそう、モーニングスターのような物体に舌をぶんなぐられたような

 

 

その正体は苦味だった

にがい、にがすぎる。ブラックコーヒーをほぼ毎日たしなんでいる僕でもキツい。意識が飛ぶかと思うレベル。いや、一瞬飛んだかも知れない

彼女が不安そうにこちらを見る

「にがくてのめなーい」なんて言えない

ふだん「コーヒーをブラックで飲まない奴は、豆の味がわかってない」「コーヒーの良さをつぶしている」などとほざいている僕だ。言えるわけがない!

「飲んだことのない味だなぁ」と言いはなつ

そりゃあ舌をモーニングスターでぶんなぐられるような味はそう出会えるものではないだろう。できれば出会いたくなかった

キャベツとドレッシングで舌をリセットし、もう一度カップに口をつける

 

し…しぬ

 

リアルにそう思った。苦味でひとはしねるのだ。なんというライフハック。知らなくてよかった

 

マダムのほうをちらと見る

 

わ…笑っている!(被害妄想)

 

「にわかコーヒー好きにうちの炭焼珈琲の味はわからなかったかしら。オレンジジュースでも飲んでなさいよ」とでも言いたげに!

ちくせう!ちくせう!!

こんな豆をこがして竹炭でいぶした後たき火にほうり投げて残りカスをコーヒーメーカーにぶち込んで限界までドリップしたみてぇな味しやがって!

いや、待てよ。これはもしかしてエスプレッソなのではないか。普通のコーヒーカップに入っててわからなかったぜ。うん、エスプレッソだコレ。メニュー表をちらと見る。炭焼珈琲のほかにエスプレッソの欄がある。うん、普通のコーヒーだコレ(絶望)

 

もう限界だ。ただでさえクランの活動停止で僕のハートはボロボロなのになんて仕打ちだよ。心肺の活動も停止しかねんわ

もうよそう。クランだってそうだ。本来ならはやい段階で見切りをつけるべきだったんだ。マッチング調整の輝ける場所がなくなった時点でまほらまは終わってたんだ

ガチの対戦にたのしみを見出せず、対応もできず、それでもなにかできるのではないかとズルズルつづけた結果がこのザマだ。メンバーにもたくさんの迷惑をかけた。なにがリーダーだ。クランに愛着があり、自分から脱退することのできないメンバーがいるなんてお前が一番よくわかっていたことだろう

クランの活動停止を経験した僕はまたひとつ先に進めるんだ

ミルクを手にとる

かの七つの大罪のなかで、プライドがもっとも強く、乗り越えることが困難な罪らしい

プライドが無ければ自分という存在をたもてない。プライドとは個人をかたちづくる大切な大切なファクターだ。しかし、いま僕が手にしているプライドは乗り越えるべきものにちがいない

 

ミルクを、入れた

 

そうだ。これでいい。僕はそっとcafé au laitに口をつける

 

豆の、味がする

 

そして、いままで味わったことのない香ばしさが鼻をつきぬける

なん…だと?

おもわぬ事態に理解がおいつかない。いままで飲んできたコーヒーは、ミルクを入れると味がにごっていた。しかし、このコーヒーはちがう

ミルクを入れるとコーヒーの余計な苦味をおさえ、普通のコーヒーでは味わえない、力強いうまみを得ることができる

こ…これはもしや…!

と、砂糖のいれものに手をのばす

浜辺の砂よりもきめ細かい純白の砂糖と、樹々のミツをそのまま固めたような固形の砂糖がブレンドされたものが中に入っていた

それをそっとスプーンですくいcafé au laitの中に入れる

 

うまい!!!!

 

僕はかつて、これほどうまいcafé au laitと飲んだことがない。ミルクと砂糖がコーヒーの味と香りをひきたてている

マダムのあの笑みは「あの坊や、炭焼珈琲をブラックなんかで飲んでるわ」というものだったのかも知れない。いや、そもそもひとの顔を見て笑わないでいただきたい(被害妄想)

 

あぁ、文月よ。僕はひととして、いや、ひとりの男として前に進めたのだろうか。なんのしがらみもない、背負うものを失った僕が、ちんけなプライドひとつ守れない僕が、あたらしい価値観をもって進めているのだろうか

『たかがゲーム』のつながりひとつ、ミルク一杯と砂糖ひとさじのプライドを捨て、前進できているのだろうか

ひとつだけ、まちがいないことは、この文月という喫茶店が『プライドを捨てたからこそ出会えるものがある』と気づかせてくれたということだ

 

クランをはなれた僕だからできること、味わえる出会いがあることを信じて。

 

以上、今日も実りある日になりますよう

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