資源 おいしい 流れ星ひとつ|泣くなぐ|クラクラ

この記事は約4分28秒で読めます

ここまでの”泣くなぐ”一気読み

 

NN20

ぐな!!
突然哲夫が声を荒げる。
意識があることに二人は驚く。

「…温泉」

一瞬何を言っているのか分からなかった。
それほど微かな声。
しかし無視できない威圧感がそこには有った。
ていうか打たれたのに大丈夫なの?
不死身なの哲夫。

「温泉丸♨️(Φω<)☆」

弾丸丸
!!!

 

宜しい。
先ずは何故僕が温泉丸と呟くに至ったか。
それを語らなければなるまい。

えているだろうか?
花の事を。
彼女と僕は結局付き合うことはなかったが、心の中では通じ合っていた。

僕はそう信じた。

ソレが、犯罪だとしても。
二人は通じ合っている。
そう信じたからこその犯罪。
ううん、アレは犯罪なんかじゃない。
恥ずかしがり屋のちょっとした照れ隠し。
テラ照れ隠しだ。

花はバレー部に所属していた。
その部室の鍵を、僕は偶然手に入れたのだ。
たまたま授業中にうんこしに廊下を歩いていたら、花たち1組の女子が着替えを置いている教室の前を通りかかった。

教室にお宝があることを理解するより早く、僕は教室に忍び込んでいた。

そして一呼吸するかしないかの刹那に、花のおパンツをゲット!そして序でに部室の鍵を手に入れたぞ。

本当に偶然にも。
部室の部屋の鍵を手に入れた哲夫は素早く自転車に飛び乗り、ひまわり商店街の合鍵屋に駆込む。

もしもの時の保険だよ!!
鍵を無くした時、合鍵があればホットもっと。出来る男は常に二手三手先を読む。

こうして偶然にも部室の合鍵をゲットした哲夫は、光の速さで鍵を元あるところに返す。

教室に戻り、ウコン硬くてまいったよ!
とアリバイ工作にも余念がない。

ときは来た。
待ちに待った放課後。
僕はバレー部室にティータイムの予感。

そこは僕たちのサンクチュアリィ(聖域)。
僕はあたかも僕はバレー女子部員ですと言わんばかりの堂々たる部室入場を果す。

哲夫レーダーが反応する。
右舷前方に花の臭い!!早速家捜しすると…

それは。

そこに…

何千年も前からそこにいたと言う体で。

…僕を待って居たんだ。

それが後に分かったのだが、花の生まれ故郷に伝わる伝説の「お外道さん」だ。

なんて神々しいんだ。

僕はその黒い棒を手に取り、そっとスイッチを入れる。

激しい振動の中に、細やかなやらしさを感じる。まさに名工。

どうみてもコケシです。
本当にありがとうございます。

これを!
これをネタにすれば花を。

人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける

(あなたは、さあね、昔のままの心なのでしょうか。わかりませんね。でも、昔なじみのこの里には、昔のままに梅の花の香りが匂っていますね。)

僕のものにできる!!!
哲夫は、ダークサイドに落ちた。
花を。高嶺の花を手に入れるために。

は焦った。
何故、カバンの中に入れておいたはずの「お外道さん」が無くなっているのか。

あれがないと。

あれがないと////

必死で部室の中を探し回るが見つからない。
当然だ、哲夫が持って行ったのだから。

どうしよう…

途方にくれる花は、カバンの中になにかメモが入っているのに気づく。

「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける

(あなたは、さあね、昔のままの心なのでしょうか。わかりませんね。でも、昔なじみのこの里には、昔のままに梅の花の香りが匂っていますね。)

 

!!!

てぇつぅおぉ貴様かああああ!!

哲夫だ。
哲夫がお外道さんさんを!!

なんてお外道さんなんなんだ哲夫。
もうお外道さんを盗んだ哲夫がお外道さんだね何て言わないよ絶対。

花は分かっていた。
哲夫がどこにいるのかを。
きっとあそこだ。

二人がいつも遅くまで遊んでいた海岸。
親に怒られた時はいつも二人であそこに隠れたっけね。あの、岩場の洞窟に。

哲夫。
あんたはとんでも無いことをした。
お外道さんは決して男が触れてはならぬもの。
それを触れられた女は
…好きな男と決して結ばれない。

うあああああああん。
てつてつてつてつてつおおおお。

んな花の悲しみをよそに。
哲夫はウキウキしていた。
花の秘密を知ってしまう興奮。あゝ。

花はどんな顔をしてここに来るのか。
羞恥、怒り、興奮、嫉妬。
どの花が来ても、僕が全て受け止めよう。

僕はギャンブラー愛しのギャンブラー。
はべれはべれ美しきものよ。

 

哲夫!!!!

花が。呼び掛ける。

その悲しそうな顔を、哲夫は決して忘れない。

花は、

哲夫が、

エロい提案をするそんな隙も与えず。

えいっと

身を海に投げ出した。

!!!!!!!

一瞬だった。
哲夫が「じゃあ脱げよ」というより早く、花は跳んだ。

この時のことを。
今でも思い出す。
なんで、
なんで僕は。

花を…

花を…

 

 

 

 

 

 

「しゃあないのう」

!!!!!

「それはワシが預かろかの」

突然現れた爺さん。
だれだお前は。
しかし茫然自失の哲夫は、言われるがままに温泉丸に「お外道さん」を手渡したのだ。

そして花は。

 

 

 

元気に夏の海をセーラー服で泳いでいた。

哲夫「おいらも泳ぐぅー!ーー!!」

良子
つまり?
哲夫
つまり。お外道さんは僕が弾丸丸のじいちゃんに渡したものです。
良子
そんな事って…
弾丸丸
つまり、花さん→哲夫さん→温泉丸爺→母さん→婆ちゃん→僕って持ち主を変えていったのか!まさに数々の勇者を渡り歩く、伝説の剣エクスカリバー!
哲夫
それで僕が打たれた。なんという因果応報。花への仕打ちに対するお外道さんの罰が当たったんだね。
哲夫
あと弾丸丸さ。
弾丸丸
はい。
哲夫
俺のことはあきらめろ。そういう趣味はない。警察には言わないでおいてやるから。
良子
言わないでやるから!
弾丸丸
…ぐぅ

 

 

ポチョ
ということで次回!泣くなぐ最終話です。こうご期待!

 

関連記事

  1. 2016.06.22

    かくれんぼ