吾輩は猫なで声でごろにゃんこ | 泣くなぐ | クラクラ

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NN20

ここまでの”泣くなぐ”一気読み

「少しだけだよ。ほんとほんと。」

日曜の朝。
良子はいつもより早起きだ。

普段はトーストとミルクだけなのに、今日はハムエッグ付きと奮発している。
窓とカーテンを開けて、雀に何らや話しかけている良子をベッドから見つめる者が居た。

(また次の男かニャん?)

良子に拾われて2年。
その間、虎丸は良子がロクでもない男に入れあげては無残にフラれている姿を見てきた。

自分が人間の男だったら… そんな事を考えて意味のないことに苦笑する。
こんなに身近なのに何もできないならば、せめて良子の幸せを祈りたい。
そう願う虎丸を裏切るかのような良子のセンス。
これでは彼も浮かばれない。

(前の男のは酷かったニャん)

Twitterだかなんだかで知り合った男。
なんでも有名なブロガーらしい。

オレンジの狸っぽい感じ。

ううん覚えてないけどきっとそう。

フラれたあと、2日も餌をくれなかった事を思い出し虎丸は身震いする。
でもしっかり大戦は参加してたけどニャ…。

(次はマトモだといいニャが)

そんな虎丸の目線をよそに、良子は朝食をとる。
よく見たら蜂蜜トーストである。

どんだけ浮かれてんねん。

「かーいかいかい♪ かーいかいかい♪」

浮かれて鼻歌が漏れ出す。
良子が怪物くんを歌う時は要注意だ。
浮かれ度120% 必ず何かやらかす。
こんな時はそばから離ニャれたほうがいい。

うぁちちちちち!!
ほら、ホットミルクをこぼした。

「あち、あち、ふひひひひ♪」

なんなんだこの浮かれ具合。

前の狸んときと比べ物にニャらない。
そんな虎丸の訝しげな目に気づいたのか、良子が話しかける。

「今日は哲夫さんとデートなんだ。哲夫さんは3日前に電車で知りあったおじさんなんだけど可愛いんだ。
だから少し浮かれちょった。少しだけだよ。ほんとほんと。」

今度の相手は哲夫というのか。
良子をここまでのぼせ上らせるニャんてどんな男だろう…
虎丸は少し想像してみたが、考えても意味のないことなので考えるのをやめた。

そんな事よりさっきから良子が喉をゴロゴロしてくるから気持ちいい。
意識が朦朧としてくる。

ねむい。
(願わくば今度の相手は良子を泣かさない男がいいニ…)

虎丸は良子の腕の中で二度寝した。

QuwrofQuwrof

Quwrof

右投げ右打ちのサイドスロー中継ぎ投手。

座右の銘は「人のにぎったオニギリは味わわない」
とにかく早々に口腔を通過することに専念する。

クリプロのコンダクターでいて、LinkJPクラングループのリーダー。

特技は、活きたイカを殺すこと。
2本の指で確実に仕留める、イカ最大にして最強の敵。

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