アルティメット良子に惚れた|泣くなぐ|クラクラ

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ここまでの”泣くなぐ”一気読み

 

 

NN20

子はビビった。

なぜ弾丸丸がここに居るのか。
さっきまで幸せな時間を過ごしていたのに。
全てこの男が台無しにした。

しかもこの男が握りしめているモノ、
哲夫を打ち据えたモノ。

アレは間違いなく村に代々伝わる「お外道さん」では無いか。なぜ弾丸丸は「お外道さん」を握りしめているのか。何が何やらわからない。

よろしい。
先ずは「お外道さん」が一体何モノなのかを伝えねばなるまい。哲夫の心配はそのあとだ。

の育った村は、瀬戸内海のとある島。
島民100人も満たない、小さな島。
窮屈で、退屈で、恐ろしくて、愛おしい島。

島を支えるのは、漁師たち。
男衆は年がら遠海に出て、一年のうちに家に帰るのはほんの数回。それを村の女衆が待ちわびているのだ。

普段村は女衆と子供のみ。完全な女社会。
村を取り仕切る大婆「ヨネ」は絶対的存在。
彼女を怒らせたら大変だ。

女衆の日常は、いかに大婆「ヨネ」を満足させるかに掛かっている。ヨネを怒らせた女がどうなるか、考えるだけで恐ろしい。

以前ヨネの逆鱗に触れた女は、1年間WBの使用を禁止された。

彼女は飛ぶ鳥を落とす女実況者として名を馳せていたがそれがヨネには気に入らなかったらしい。WBを封印された彼女は、その後ソイソイ言うだけのネタ実況を余儀なくされた。

そんな女衆を慰めるモノ。異形のモノ。
それが「お外道さん」だ。

女衆は、13歳になったとき母親とともに村の神社に連れて行かれて「お外道祭」に参加する。

どういった祭りかは語れないシキタリだ。
村の女衆にとって神と1つになる儀式。

(お外道祭唄)
お外道はんはよ~ お外道はんはよ~
神の雷ライトニングよ~
お外道はんはよ~ お外道はんはよ~
大地の震えクエイクぅ オライクぅ////

13年前、私は母と姉に連れられてお外道祭に参加した。その年の「お外道ん子 -お外道祭に参加する娘をこう呼ぶ-」は私を含めて3人。小さな村だ、皆顔見知りでだった。

姉が、私の時は1人だったから心細かったよ。良子は2人も友達がいて良かったね。と言ったが3人でも怖いことには変わり無い。

いったいどうなるのか。

立派な「お外道ん娘-お外道祭を無事終えた娘をこう呼ぶ-」になれるのか。良子には不安しかなかった。

「シャンとおし!私だってこの半年お外道さんの寵愛を受けてないんだからね。なんなら変わってほしいくらいさねあはん」

いつもはお淑やかな母親がガヤる。

姉もさっきから様子が変だ。ずっと上目遣いで息が荒く、何故か艶かしさを漂わせている。心なしかクネクネしてる。

普段凛とした2人を見ているだけに、彼女らをこうも変えてしまうお外道さんに良子は恐怖した。

祭壇にのある部屋に入ると部屋の真ん中にニョキっと生えている黒いお外道さんが3体。それらは床に固定されており禍々しく天に向かってそびえ立っていた。

((((((( ヴ〜ん。ヴ〜んて。))))))))

いきなり起動音とともに振動が響く。

「…良子、イキまあぁあぁぁす!」

教えられた通りに、儀式を進める。

そして。

…わたしは。

お外道っ娘になった。

(お外道祭唄)
お外道はんはよ~ お外道はんはよ~
神の雷ライトニングよ~
お外道はんはよ~ お外道はんはよ~
大地の震えクエイクぅ ストライクぅ////

「悪い子は、お外道さんに会えなくなるよ!」

村でよく聞く叱り文句だ。
「お外道さん」に会えなくなるなんて今や考えられない。

っと何の話だっけ?
ああ、弾丸丸な。
彼の持つ「お外道さん」は、間違いなく村から持ち出された「№48 黒光り照義(テルヨシ)」大業モノ12本に入る一品だ。

 

その手に持っているものは…」

 

「これは僕の性剣エクスカリバー…」

 

(((( ブ~ん。ブ~ん。)))

 

子ははっとした。

使い込まれた「お外道さん」
その尊顔はまさに菩薩の微笑みが!


きっと満足されたのだ。
さみしい女にヒールを重ねかけしたことで。

良子は確信をもって答える。
おばあ様は、きっと満足されたんだと思いますよ。ヴ~んて。

 

ポチョ
ロマん
ポチョ
…哲夫は?

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